ネパールRauli Khola沢登り

ネパール Rauli Khola 沢登り

メンバー:成瀬陽一・小林敏之・佐藤裕介・田中暁

3月30日~4月20日でネパールへ沢登りをしに行きました。
詳しい報告は別に出る予定ですので、ここでは写真で簡単に報告します。

いつも富士山の仕事でお世話になっている岩崎さんから数年前にヒマラヤにも良い沢があるよと教えてもらったのがきっかけで、この沢登りが実現しました。
Rauli Kholaという沢で、ネパール西部のフムラという地域(カルナリ州フムラ郡)にあります。ネパールの中でも辺境的地域で、カトマンズに着いてからもそこから沢への行き帰りはとても時間がかかりました。


青丸の辺りが沢がある場所。カトマンズから国内線でネパールガンジへ行き、飛行機を乗り継ぎシミコットに行き、シミコットから入渓点までは歩きとジープで行く予定。
しかし、ある程度道路が出来てそうという事しか分からず、どのくらい車が使えるかは行ってみないと分からないという感じでした(昔は全部歩くしかなくシミコットから沢の最寄りの村まで2日半くらいかかったそう)。

3月30日に成田空港で集合し、カトマンズへ。

唯一直行便を出しているネパール航空で行きました

夕方にカトマンズ着

エージェントの事務所で打ち合わせ

カトマンズで1泊して、翌日はネパールガンジまで国内線で移動。

カトマンズの国内線ターミナル

小さい飛行機でネパールガンジへ向かいます

ネパールガンジからシミコットへの飛行機は欠航が多いそうで、僕らがカトマンズに着く5日前から欠航が続いていたそう。
僕らが乗る日も欠航になってしまい、陸路移動になってしまうかと思ったけど(陸路移動だと2日くらいかかってしまう)翌日の飛行機は飛んで、しかも乗ることができました(もともとこの日に予約していた人はどうなったの?)。

ネパールガンジからはさらに小さい飛行機でした

シミコット空港

シミコット空港からはpiplangという村を目指します。

SimikotからPiplangまでの地図

歩いてしか渡れない川があり、ここからは歩きます

ジープでけっこう進めるのではないかという話でしたが、1時間くらいで道が途切れてしまいそこからは歩きに。

車道だけど寸断されている場所があり、車は入れない道を歩きます

7時間くらい歩いたところで車が入れるようになり、そこからジープで2時間くらいでSalisallaという村へ。ここで先発して来ていた岩崎さんと合流し1泊しました。
翌日河原にある温泉に入ったり、沢の出合を偵察したりしつつ、Piplangまで歩き、ここで1泊。

ここから入渓

翌日またしばらく歩いてようやく入渓となりました。日本を出て6日目。やっとです。

今回の計画はRauli Kholaという沢の本流遡行+支流のゴルジュ+支流のゴルジュの先にある300mくらい?の壁の登攀という盛りだくさんのプランです。
Rauli Khola本流を進み、途中で支流に入り支流の先にある壁を登り、本流に戻る。
そして本流をずっと進むと途中で林道が出てきてしまうけど、そこを通過して氷河湖まで進んでゴール。
氷河湖から林道まで戻って、林道を進んでChankheli峠まで行って終了。そこからはジープをチャーターして帰るという計画です。

沢の工程

歩いてしばらくすると白馬がいました

やっと沢らしくなりました

とにかく岩がぬるぬるして滑ります

すごい側壁

前半はゴルジュ地形になっても意外と楽に進めました

なんと途中に小屋が!?

水車小屋でした

初日は途中途中でゴルジュ地形になるものの、意外と楽に進めたので思ったよりだいぶスムーズに進み、2日間を見込んでいた工程が1日で進めました。
翌日は支流へ。

最初は穏やかだったけど、滝が始まる。
ここは右の暗いところの奥に穴が開いていて簡単に超えることができた。

ちょっと悪い滝を超える

上のチョックストーン滝は悪そう

佐藤さんが登る

最初は順調に進んでいったけど、岩が脆くてカムを決めても引くとそのまま前に出てきてしまう。ハーケンも入らない。
この先が悪そうなのに、このまま突っ込んで落ちるとプロテクションが全部外れてしまうという事で断念することに。

支流の壁は諦めて本流に戻り、本流遡行を続けることにしました。

2日目のテント場

ここから先は写真でざっと紹介します。
異常なほどのヌルヌルの岩に苦しめられつつも楽しく遡行していきましたが、だんだんと冷たくなる水、なかなか登れない滝、厳しい巻き。
思った以上に苦労した本流遡行でした。

途中の側壁。奇麗でした。

倒木に助けられる事も多かったです

とにかく冷たい水

巻きも多かったです

なんとか巻き続ける

ゴルジュになったり開けたり

巻いて降りたところに奇跡的に倒木。これがなかったら巻き続けられたか??

見た目より悪い

水に漬かってみんな震える

泳ぎはめちゃくちゃ寒かった!

泳ぎ

泳いだ後はとにかく寒くてつらかった。やっと日が当たるところがあり温まる

あちこちにシャクナゲが咲いていてきれいでした

赤いシャクナゲはネパールの国花だそうで、国章にも描かれています

とつぜん開けた場所になりました。ここは村からの徒歩道がきています。

そして車道。この橋は2年前にはなかったそう。

車道が出てきて沢は一段落。
この先は穏やかな流れになっていくのかと思ったら、なんと沢のすぐ近くに道がつけられている。
あとから聞いたら、この先の氷河湖の辺りはヒンドゥー教の聖地になっているそうで、夏にはお祭りもあるそうです。そのための道が作られていたとのことでした。

この日は最後の沢の中での泊りでしたが、標高3500mくらいで沢装備なので寒くて仕方がなかったです。
みんなあんまり眠れずに朝を迎えました。

突然現れたもの凄くきれいな景色
沢登りをしていて、こんな景色に出会ったのは初めてでした

思わず記念撮影

そして雪が出だし最後の登りを超えるとついに氷河湖(標高4230m)。
入渓6日目ついに到着です。

フィナーレにふさわしい素晴らしい場所でした

みんなで記念撮影

山頂ではないけれども、こんなに素晴らしい場所に来れて良かった!

降りてきて林道が近くなってきたころから大雪に

林道近くでビバークして翌日峠に行くと思っていたけど、雪で風も強くて、寒くて仕方ない。
峠と反対方向に林道を歩くと小さな集落があるとのことで、そこへ向かうことに。
もうあるかわからない集落という事だけど、人は住んでいて泊まることができました。

翌日の朝。ここも標高は高いので寒いです。

ここで岩崎さんと合流。
のんびりしてもう1泊してから翌日にChankheli峠に向かいます。

Chankheli峠に到着

ここからは長い旅路でカトマンズに戻ります。
この日は4時間くらいジープに乗ってガムガディという町へ。

途中で寄った温泉。10日ぶりに体を洗って気持ち良かったけどぬるくて寒かった!

暗くなるころにガムガディに到着

翌日は朝4時に出発してひたすらジープでの移動。

途中でジープを乗り換え

23時頃にスルケットという町へ到着。19時間の移動で疲れた!

スルケットで1泊したら翌日は夜行バスです

11時間後にブトワルという町に着き、ここからさらにバスで7時間くらいでポカラへ。
ここで3日ほどゆっくり過ごし、カトマンズへ向かいます。
カトマンズへはバスで10時間。これも長かった~。

カトマンズで1泊したら翌日には日本へ帰りました。

今回の沢登りはネパールの中でも秘境的な場所で、沢に行くのも大変な場所。
沢登りが出来るのかもわからず、2年前に佐藤さん・岩崎さんが下見をしてきてくれて「出来そうだからみんなで行こう!」となり、最初に話が出てからだいぶたちましたがいつものメンバーでの楽しい沢登りツアーとなりました。
異常なヌルヌルや水温の低さで思ったほど登攀はできなかったり、高巻き(これも厳しかった)が多かったりはしましたが、とても素晴らしい沢に行くことが出来て良かったです。

カトマンズからの帰宅日エージェントオフィスで