パキスタン-チャラクサ氷河クライミングツアー

7月から8月の1か月間でパキスタンに行ってきました。
写真で簡単に報告します。
詳しい記録は日本ヒマラヤ協会会報「季刊ヒマラヤNo.502」にあります(記・佐藤裕介)。
こちらも是非ご覧ください。

佐藤・坂本・田中の3名でのクライミングで、横山・鳴海チームとベースキャンプを共有してのツアーでした。

写真:佐藤裕介・横山勝丘・鳴海玄希・坂本健二・田中暁

パキスタンの場所

まずは町編

イスラマバード空港に到着

デポ品のチェック

装備点検。イスラマバードは暑いです。

食事はだいたいカレー

国内線でスカルドへ移動

イスラマバードから飛行機でスカルドへ移動。その後フーシェへ車で移動

スカルド空港に到着

スカルドでコックと一緒に買い物

動物たちは結構自由にしています

スーパーで食料品を大量購入

朝食 甘いミルクティーとプラタ、オムレツが定番

荷物を梱包

ブリーフィング

そして、日本を出て5日後にキャラバンスタート

フーシェから半日歩いてSaichoへ。その後1日歩いてK7ベースキャンプへ

キャラバン

入域手続き

初日は短い行程なので、途中でボルダーをして遊びます。これは初段くらい

こんな感じで歩いて行きます

半日歩いたところで泊まる

2日目は1日歩く感じ。途中から氷河になります。

K7ベースキャンプに到着

日本を出て1週間、やっとベースキャンプに到着しました。

ベース生活編

連れて行ったヤギ あとで美味しく頂きました

着いた翌日は氷河を歩いて偵察へ。あれも良い、これも良いと目移りします

ベースはこんな感じ。景色がとても良いです。

天気が良い日は暖かい。これは頭を洗っているところ

レスト日

レスト日にはちょっとボルダー

アタックに備えて樽風呂に入って英気を養う

クライミング編

登った岩塔などの位置

ベースに着いた2日後から3泊で順応+足慣らしクライミングへ

順応をしに高い所へ行って泊まります。1泊目は4750mまで。

2日目はこんなところを上がっていって

最後は岩を登って

5500mのコルへ。ここでのんびりして、1泊。結構頭痛かったです。

翌日コルから移動して、目立つトンガリピークを登りに行きます

遠くからでも下から上までビシーッとクラックが見えていて、広いサイズかと思ったらそうでもなく、適度なクライミングでした。

頂上はこの上

ナイサブラック

ベースキャンプからもはっきり見えるナイサブラック。
自然の岩とは思えないピラミッドのような形に惹かれ、これはぜひ登りたいと思っていました。

ベースキャンプからもよく見えます

アプローチが遠いので前日昼過ぎから歩いて、取り付き手前で1泊して登ろうという計画

増水した川

取り付き手前で1泊。アプローチ5時間で遠かった・・・

しかし、夜から予想外の雨。朝も雨でそのまま下山・・・
翌朝早起きしてもう一度遠いアプローチを歩く。ガスガスで何も見えず怪しい天気・・・。
でもとりあえず登りだしたら天気が良くなってきた!

意外と立っている壁

途中から傾斜が落ちてきて

最後はプロテクションの乏しいリッジクライミング

段々と黒い雲が近づいてきて、雪が降り出してきて、雷もなっている。
焦ってピークを目指す。

またがったり側面のトラバースをしたり

ピークで記念撮影したらカメラが帯電してビリビリ言ってビビる

急いでリッジを逆走し、その後懸垂

帰りの歩きは雨だった。なんとか雨の合間に登れて良かった。
次は本番!

ナフィーズキャップ
偵察の際あれ良いんじゃない!と決まったナフィーズキャップへ。

見た目以上に遠かったアプローチ

みんな荷物が重くなかなか進まない

クレバスが多く、右に左にで時間を使う

遠めに見たら傾斜が緩く見えたが、実際は被ったワイド

悪いエイド

クラックをうまく繋いでいく

1日ごとに役割交代。一人目がリード、二人目がフォロー(一部荷揚げ)、三人目はユマーリングと荷揚げ

取り付きからも見えた綺麗なクラック

3日目はだいぶ遅い時間になったけど中ほどのコルへ到着

居心地の悪い岩の隙間で寝る

下から見た感じではここから上は易しくなりそうだったので、残りは一気にアタックしてここまで戻って1泊、翌日下降してベースへ戻る予定だった。
しかし、ここから先も壁は立っていて難しそう。しかも夜中からみぞれ交じりの雨が降り、壁はびちょびちょに。
今回はここまでという事で、下降を決める。

精神的に疲れる懸垂

もう少し

中央の岩峰がナフィーズキャップ。周りの大きさに惑わされてしまうが、スケールも内容もビッグだった。

片付け~バックキャラバン
ベースに帰ったら中々大変な片付け。

片付け大変・・・

最後にみんなで記念撮影

ベース滞在2週間半で雨の日もあったので、クライミングが出来る日はちょっと少なかったです。
高所のクライミングが初めてで、後半にやっと体が慣れてきた感じもあったので、もう少し長くいれたら良かったなとも思いました。
でも、初めて経験することも多く、楽しいクライミングツアーになりました。メンバーに感謝です。